トリプルヘルニアしんちゃん

先日の夜中、突然強烈な吐き気が襲った(・・;)

「寝る前に自分の面を鏡で見すぎたんだろ」って?

うん、うん、正解!

目のたるみも気になるし……(((・・;)

それはそうと、一晩中、何度も顔を便器に突っ込み、

"オェ~~~~、オェ~~~~、"と何十回叫んだことか(゜ロ゜)

吐くときってさあ、言葉の壁を越えて、世界中の人って、必ず、"オェ~~~~、オェ~~~~、"って言うよね?(笑)

吐くときに、
"オェ~~~~、オェ~~~~、"じゃなくて、

"ウホホ~~~~、ウホホ~~~~、"と叫ぶ奴がいたら会ってみたい(笑)

ああ~~、気持ち悪いよ~~
"ウホホ~~~~、ウホホ~~~~、"ってね(笑)

んで、とうとう、朝まで地獄は続き、フラフラの状態だったので、急遽、パートの〇〇さんへ早朝からラインしてね、運転のお願いをしたの。

『おはようございます。お疲れさまです。今日って、早く仕事に来れます?』ダメだよね……

『いいですよ、大丈夫でーす』貴女は女神です。

『よろしくね』

とても、運転できるレベルじゃない(ー_ー;)

気持ち悪し、吐き気はするし、チクチクと痛むし……

脳裏に浮かぶ、末期の食道癌、胃癌……

ああ、人生楽しかったなあ……と思いながら、痛みをこらえて脂汗を垂れ流す自分……

どうしても仕事に行かなくてはいけない予定があったんだよね……

運転をパートの〇〇さんにお願いして出発。

〇〇さんは朝からすこたま元気いっぱいで、うらやましいんですけど……

途中、ガソリンスタンドのトイレを勝手に借りて、

"ウホホ~~~~、ウホホ~~~~、"ってね、

じゃなくて、

"オェ~~~~、オェ~~~~、"ってね(笑)

食ってないから、唾液しか出ないんだけど、つらいのなんのって……

パートの〇〇さんからは、

「遠藤さん、大丈夫ですか?(^.^)」

「あの……もしかしたら、大丈夫に見えるのかい?(・・;)」

「いや、いや、かなりつらそうですね(笑)」今までに見たことないよ、そんな嬉しそうな君の顔は……

「つらい……ダメ……」

「ですよね~~~(笑)」

「……」

んで、変な汗を吹き出しながら、午前中の仕事をなんとか終えて、フラフラしながら病院に駆け込んだよ(・・;)

『いらっしゃいませ、いや、どうしましたか?』

受付で今の状態を話すと、なんか急に受付嬢達がワタワタ、ザワザワしているし……(ー_ー;)

「遠藤さん!!! 自分の車の中で今すぐ待機していてください!!! 遠藤さんの携帯に電話します!!! いろいろな質問をしますのでよろしくお願いします!!!」はい……

なんかものものしい雰囲気だし(・・;)

車で待機すること約6分、スマホから西野カナが歌うタイトル名の知らない着信のメロディーが車内に流れた。

♪♪急に不機嫌になることがあります♪︎♪︎ ……♪♪

まさに、今のオイラの心境だ。

「はい、こちらトトロ腹の遠藤くんです!」

「先ほどの受付の〇〇です。今、コロナが流行っていますので質問をさせていただきますね」そうかい、そうかい。はい、どうそ。彼女いるんですかってか? 現在彼女は募集しておりません。募集しているのはオイラの老後の世話をしてくれる人です。

「熱はありますか?」さっき言いましたけど、聞いてなかったんだね。貴女にも熱は上がらないかと断言します。

「ありません、朝は34.8度でした」

「最近、県外に行かれましたか?」先月は新潟に行ったけど、なんとなく面倒なんで何も言わない(笑)

「行ってないっす(笑)」

「ご家族の方でコロナになった人いませんか?」いたら嬉しいんでしょ?

「独身負け組なんでそもそも同居している人が1人もいません」

「お知り合いの方でコロナの濃厚接触者の方はいませんか?」そういえば、コロナに感染した、おねぇーちゃん達は周りに結構います。その1人はコロナになって、自治体からレトルト食品が自宅に届いたらしく、その数日分の食料を写真で撮影。
「無料でもらえるんだよ」と、嬉しそうに笑っている絵文字をそろえてラインで送ってきました(笑)
その人は本来、一週間は自宅待機しないといけないのに、退屈だったらしく、家から抜け出して平気な顔して、夜中コンビニでスイーツを買いにフラフラしていたようです(笑)
人生もフラフラしているからね(笑)
高熱出しながら、食欲は普通にあると言って、コロナの感染中も普段通りにカロリーを胃袋に投入していたようです(笑)

「いません」

「ワクチンは何回打ちましたか?」そもそもワクチン打ってから、かなりの人が死んでいるんだよね?(・・;)

「インフルエンザの注射でさえ、打ったことは一度もありません」

「鼻水、くしゃみはありますか?」

「はい、年がら年中、鼻水とヨダレは出ます」

「胃はどのように痛みますか?」ロシア語でもいい? ムニャムーニャ、ギリギーリ

「ウホウホ、いや、チクチク、ズキンズキン、キリキリ……」

「そのままお待ちください」

その数分後。

「遠藤さん、念のためにコロナの検査を実施します」はい……コロナ扱いなんだね。吐き気でコロナ検査ってか……(ーー;)

「はいよ」

んで、防護服を全身に身にまとった若い看護師さんらしき人が車にやってきた(゜ロ゜)

「フフフ、遠藤伸一さんですね……」なんだ、その笑みは……

「はい……」

「それでは~~~、この綿棒でお鼻にグリグリします、痛いですよ(笑) フフフ、へへへ、」
……絶対、お前、ドSだよな?

グリグリ、グリグリ、グリ、グ……(゜ロ゜)

い、い、地味に痛いんですけど……(T_T)

「はい、じゃあ、また電話しますね、フフフ、」涙が止まりません。あっ、貴女と、さようならをするから泣いているわけではありませんからね。

数分後。再び電話が鳴りました。

「遠藤さんですか? 陰性でしたので院内にお入りください」でしょうね、でしょうね。ただ、胃が痛いだけなんですと、言いましたよね?

はい、やっと先生とご対面。

「おや、かなり、お腹が張っていますね、それでは血液検査しましょう、あとね、胃カメラをして胃の中をしっかり検査しましょう、あっ、今の時期は忙しいからなあ、胃カメラできる空きがあるかな……申し訳ないけど胃カメラは再来週、来月でもいいかい?」

「はい……再来週、来月ですか?」

そして、看護師さんに先生が聞きました。

「最短でさあ、いつ頃、胃カメラの空きがあるかな?」

看護師さんが言いました。

「明日でも明後日でもいつでも大丈夫ですよ」空き、バンバンあるんじゃね?

「じゃあ、遠藤さん、明日胃カメラね」来月の話はどこへやら。

「はい」

ああ、絶対、癌だな。いよいよ癌の発覚で凹むんだな……と思いつつ、その日は胃薬をもらって、はい次の日、水以外は何も胃袋に投入しないまま再び病院に登場しました。
歓声と拍手はありませんでした。

薄暗い奥の部屋に案内され、ゼリーみたいなものを口に含み麻酔の準備は終了。
レイプされたりして(笑)

横になり、ぶっといカメラ付きの管が口から胃袋にニョロニョロと投入された。おお、内臓が丸見えだ(^_^;)

胃カメラの投入中、公園で突然自分の肛門を見知らぬ人に出したらワイセツになるよな……仮にだ、肛門は見せないで大腸だけを見せたら、ワイセツになるのかな?と思ったりして(笑)

どうなんだ?

『お願いだから、死ね』って?

いつかそうします(笑)

つーか、胃カメラ中は痛いのつらいのなんのって!
Σ( ̄□ ̄;)

ヨダレは出るは涙は出るは、むせるし、胃袋にカメラが直撃する度に激痛だし(*_*)

はい、地獄のような3分間が過ぎ、診察室へ。

「遠藤さん、胃袋も食道もとてもキレイでした、ピロリ菌もいません」うそ!

「マジすか」

「ただね、気になるのがありまして……」いよいよ、他の臓器の癌か、絶対そうだ、皆さん今までありがとう。

「なんでしょうか?」

「食道裂孔ヘルニアです」ん?

「はい、食道裂孔ヘルニアって?」

※ 食道裂孔ヘルニア

食道裂孔ヘルニアとは、胸とお腹を隔てる横隔膜の“食道裂孔”と呼ばれる穴から胃の一部が胸の方に飛び出す病気のことで、口から取り入れた飲食物を胃へ送る食道は、喉から胸を通ってお腹へ至り横隔膜の食道裂孔を通って胃につながります。通常、食道裂孔は狭い穴であるため胃が入り込むことはありません。しかし、横隔膜は筋肉でできているため、加齢によって筋力が低下したり、肥満、妊娠、慢性的な咳などで腹圧が上がったりすると食道裂孔から胸側へ滑り込むように飛び出してしまうのです。 食道裂孔ヘルニアを発症すると、胃の内容物が逆流し、吐き気、胃もたれ、胸の痛み、むせる(咳込む)などの症状を引き起こす。

だそうです(゜ロ゜)

要するに、逆流性食道炎のようなもの。
基本的に治す治療はないらしく、胃袋にある食べものを腸に早く流す胃薬と、食べたらすぐに寝ないということが大事らしい……

地獄のような痛みをまた味わいたくないのなら、寝る寸前まで食べたり飲むことは、もうできないということである(  ̄- ̄)

ただでさえ、首と腰がヘルニアなのに、しまいには食道もヘルニアって……

知り合いのおねぇーちゃんにその病名を伝えたら、

『 てかさあ、しんちゃん、いいあだ名ができてよかったじゃん』

『あっ、どんなあだ名だよ(ー_ー;)』

『それはね……トリプルヘルニアしんちゃん』

『……』

現在も薬は服用中でございます……
カードピック